兄貴の寝顔

兄貴の寝顔

その日は突然やってきました。

いつものように会社に出勤をして仕事をしていました。
携帯に電話がかかって来たので着信を見ると、
おかんからで、兄貴が亡くなったことを伝える為の電話
だと直感し電話に出ると、電話の向こうでおかんが泣きながら
「和春が今朝亡くなったわ。苦しまず息をひきとったで
顔をみても寝ているみたい。」

兄貴の死は前から覚悟はしていて、おかんと話をしていました。
私の家系は7のつく日に亡くなっている人が多いのです。
いとこのおじさん夫婦は、おばさんが37歳、おじさんが
47歳と言う感じで・・・。
入院して一ヶ月目の27日か、それを過ぎれば7月7日
頃だろうと予測はしていました。
不思議なもので、やはりおかんからの連絡を受けたのは
6月27日の事でした。

その日は慌てて準備をして実家へと向かいました。
兄貴は家に帰って来ていて、親父の部屋で寝ていました。
おかんが言っていた通り、本当に寝ているみたいで、
今にも起きてきそうな感じの寝顔でしたが、体に触れて
みると、病院で会った時の温もりは感じられず、冷たくて
硬くなった兄貴は本当に死んでしまったのだなと、そこで
初めて実感しました。
不思議とその時の私には何故か悲しいと言う感情は
ありませんでした。

次の日の昼、兄貴の亡がらを葬儀場の方が迎えに来て私たち
家族も一緒に葬儀場に向かいました。
そこで、映画「おくりびと」の1シーンと同じ様に着替えをさせ、
納棺が終了しました。
何もかもが始めての体験で、何をしていいやらわからないまま
時間だけが過ぎていきました。

次回につづく・・・・。

2012年1月24日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:実家の家族

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